2011年6月12日(日)、児童労働反対世界デー当日にイベントを開催しました。

 

時間:13時45分~18時00分
場所:文京学院大学仁愛ホール(文京区向丘)
主催:NGO-労働組合国際協働フォーラム、児童労働ネットワーク(CL-Net)、国際労働機関(ILO)駐日事務所
参加者数:329名
スタッフ総数:70名

6月12日は、児童労働反対世界デー。NGO-労働組合国際協働フォーラム、児童労働ネットワーク(CL-Net)、国際労働機関(ILO)駐日事務所は、例年児童労働反対世界デーにあわせて映画上映会&シンポジウムを3者で共同開催しています。2011年のILOが定めた児童労働反対世界デーのテーマは、「危険・有害労働」。そこで今年は、子どもの危険・有害労働の存在が指摘されている分野の一つである衣料産業、ファッションに着目し、「ファッションで世界を変える」のタイトルで、働く子どもたちの置かれている状況を知り、私たちに何が出来るのかを考えていきました。

 

今年のイベントの始まりは、(特活)フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)のアクションキッズによる児童労働の演劇から。小学生から高校生のFTCJメンバーが、インドの子どもたちが置かれている状況を迫真の演技で伝えてくれました。学校に行きたくても、生きていくため、家族を支えるために働かなければならない。インドで働いている子どもたちと同年代の子どもたちによる演技は、心に響くものでした。

 

今回の上映映画は、『Garment Girls of Bangladesh(バングラデシュの衣料工場で働く女工たち)』。バングラデシュの衣料工場で働く女の子たちにスポットライトをあてたドキュメンタリー映画です。彼女たちが働く衣料工場は、欧米の有名ブランドが建てた現地工場。工場は現地の人々に働く機会をもたらしましたが、同時に児童労働、劣悪な労働環境など多くの問題ももたらしました。私たちが着ている衣服が作られている現場の実情を知り、私たちもこれらの問題に関係していることを実感しました。

第1部の最後は、ILO駐日事務所代表・長谷川真一さんの基調講演。今年度のテーマである「危険・有害労働」の実態についての共有をしていただきました。

休憩の間には、ご参加いただいたみなさまにご協力いただき、「STOP CHILD LABOUR」のパネルと共に写真撮影を行いました。撮影した写真は、児童労働に反対する日本の声として国内外に向けて発信していきます。

 

第2部は、スペシャルゲストトークから。ゲストに、ファッションモデルの冨永愛さん、ナビゲーターのアンドレア・ポンピリオさんをお迎えし、児童労働ネットワーク事務局長の岩附を加えた3名で、ご自身が体験したファッションと児童労働の関係についてお話していただきました。ゲストのおふたりの、メディアを通じて情報を発信する側の責任として、これからも児童労働について伝えていくという言葉は、とても熱意に満ちたものでした。 

 

最後には、児童労働問題に衣料産業・ファッションの観点から取り組んでいらっしゃるパネリストをお迎えしてのパネルディスカッション。アンドレア・ポンピリオさんのナビゲートのもと、パタゴニア日本支社環境担当の篠健司さん、ピープル・ツリー常務取締役の胤森なお子さん、(特活)ACE国際協力事業担当の成田由香子さん、SFCC(Slow Fashion Culture Creative)の牧野祥子さんをパネリストにお迎えして、ご自身の企業・団体の児童労働問題に対する取り組みを紹介していただきました。その後は、会場からの質疑応答。それぞれのパネリストの方々が思うところを語ってくださり、活発な議論の場となりました。

 

会場ロビーでは、NGOを中心とした17団体がブースを出展し、児童労働をなくすためにどのような活動をしているのか、ご来場いただいたみなさんに直接ご紹介しました。会場前、休憩中、会場後のロビーはとてもにぎやかで、あちこちで活発なコミュニケーションがもたれていました。また、ロビーの一角には、ご来場いただいたみなさまにご自身ができる児童労働をなくすためのアクションを貼っていただくスペースが設けられており、多くの方々が思い思いのアクションをお書きになってくださいました。

 

 

当日会場まで足をお運びいただいたみなさま、誠にありがとうございました。今回のイベントが、みなさまが児童労働について知るきっかけに、児童労働をなくすためにアクションを起こすきっかけに、またどのようなアクションを起こせるのか知るきっかけになっていれば幸いです。

(ACEインターン 橋場奈月)

※当日の発表資料は、こちらからダウンロードできます。