報告



シンポジウム写真
児童労働反対世界デーキャンペーンの一環として、インドとオランダから海外ゲストを招いてのシンポジウムが6月27日(土)に法政大学にて開催されました。会場には大学生など53人の参加者がありました。

ラガット・ヴェンカット・レディ氏の基調講演においては、インドにおける児童労働を防止するための青年育成活動の映画と共にM.V.Foundationの活動が紹介されました。
また、ヴェロニク・フェイエン氏においては「ストップ児童労働キャンペーン」の結果に関しての報告と共に、私達が身近に関わっている製品が児童労働によって作られているという具体例を挙げながらヨーロッパにおけるCSRへの取り組みが紹介されました。

パネルディスカッションにおいては、新谷氏が日本における児童労働に関するCSRの取り組みや企業とNGOの関係を紹介。
白木氏は児童労働の活動を行っているNGOであるACEの活動を紹介しながら、日本にも昔は児童労働が存在していたという事実を紹介しました。

質疑応答セッションにおいては、ラガット氏は「児童労働の最大の加害者は誰か?」という質問に対し、「無関心であること」と強調。
フェイエン氏においては、「世界的な不況の中、児童労働でつくられていない高価なフェアトレード商品の購入を推進するのは難しいのではないか」という質問に対し、「フェアトレード商品は私達がお金を持っているから購入するという社会的背景ではなく、子どもの権利を守るために購入する行動であるので不況というのは影響しない」と主張しました。
今回、ゲストやパネリストが主張していた共通点は、「児童労働というのはこの世からなくすることができる」という点でした。


開催概要



世界的に南(途上国)のNGOがプロジェクト実施を担い、力を付けていく中で、北(先進国)のNGOの役割として現場と連動しながらの政策提言の重要性が高まっています。
そこで、このシンポジウムでは、現地の児童労働分野の政策提言活動に経験が豊かなお2人の専門家をお招きし、海外の事例から学びます。

基調講演では、ラガット氏からはインドの児童労働の現状についてご報告いただき、フェイジェン氏からは欧州のNGOの連合体、ストップ児童労働キャンペーンが作成した「児童労働、貿易関係と企業の社会的責任 欧州連合は何をすべきか」を中心に政策提言・キャンペーンについてお話しいただきます。

政策提言活動において、お2人がそれぞれ北と南のNGOとしていかに連携してきたか、またEU議会への政策提言をいかに行ってきたかなどの経験共有をいただきながら、今後の日本のNGO・市民が果たす役割、企業のCSRと児童労働、現地のNGOとのパートナーシップを考えます。

【日時】6月27日(土)14時半~17時半(14時開場)
【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス 外濠校舎4階s-407 / 定員210名
 ⇒法政大学市ヶ谷キャンパス
【アクセス】JR総武線飯田橋A4出口 ・市ヶ谷駅から徒歩10分
 ⇒法政大学市ヶ谷キャンパス 地図
【参加費】無料
【申込方法】6/26(金)までにEmailでseminar@cl-net.org まで、氏名、ご所属、連絡先を明記の上お申し込み下さい。(当日参加も可能ですが、資料用意のため事前にお知らせいただけると助かります)
【主催】児童労働ネットワーク法政大学大原社会問題研究所
【助成】2008年草の根市民基金・ぐらん
【協賛】日本航空
 ※英日の通訳付きです。

海外招聘ゲストプロフィール


ヴェロニック・フェイジェン氏(VERONIQUE FEIJEN)
‐2009年「ストップ・児童労働-学校が最良の解決策(’Stop Child Labour – School is the Best Place to Work’ )キャンペーンの国際調整官

ヴェロニック・フェイジェン氏
1970年4月22日生まれ。
オランダのユトレヒト大学にて法学・国際関係修士号取得(1989-1996)。1997年から2003年に社会住宅、雇用、保健など公共部門における政策立案に関わる。
2003年から2008年には欧州社会対話のアドバイザーとして、EUレベルの雇用に関するセクター間の社会対話促進を行った。EU、ILOやOECDなどの国際機関、政府レベルへの幅広いロビイングを行った。
そして現在、2001年より実施されている全ての形態の児童労働の撤廃、および学校教育を提供することを目的にしたキャンペーンの国際調整官を担っている。
このキャンペーンはEU内の国レベルにおける教育および啓発、ロビイングに焦点を当て、ILO、ユニセフ、世界銀行などの国際機関などと連携している。

→当初、ジェラルド・オンク氏(Mr.Gerard Oonk)が来日予定でしたが、都合によりゲストが変更されました。

ラガット・ヴェンカット・レディ氏(RAGATTE VENKAT REDDY)
-M. V. Foundation委員会議長

ラガット・ヴェンカット・レディ氏
氏は1992年にRangareddy県において児童労働撤廃に向けて活動を開始したM V Foundationに加わり、まもなくRangareddyの3つの村からAndhra Paradesh州の13県をカバーする1万の村にMVFのプログラムを拡大し、子どもの権利を目的に多くの支持基盤を構築。
また、<子どもの権利のための教師フォーラム>を通して地方自治体である村議会と2500の公立小学校の参画にむけての戦略を策定。
また氏は州において8万を越すユースボランティアの支持基盤を育成し、集中的な訓練を通して彼らの能力を強化。意思決定、責任の委譲、権限当局との交渉、紛争解決、社会的動員などについてのスキルを訓練しただけでなく、インドにおける開発と民主主義に関する議論についてのオリエンテーションも行い、500人のMVFスタッフの核となるグループを育成した。

当日プログラム


(予定、内容は変更する場合があります)

14:00開場
14:30~開演。主催者挨拶、児童労働ネットワークの紹介
14:40~基調講演① <インドの児童労働の現状と活動紹介>
ラガット・ヴェンカット・レディ氏(M.V.Foundation委員会国内議長)
15:10~基調講演② <「ストップ・児童労働―学校が最良の解決策」キャンペーンとその結果、EUの視点から>
ヴェロニック・フェイジェン氏(2009年「ストップ・児童労働-学校が最良の解決策キャンペーン」国際調整官)
15:40~パネルディスカッション
【テーマ】
日本のNGO・市民が果たす役割は何か、企業のCSRと児童労働、現地のNGOとのパートナーシップのあり方
【パネリスト】
新谷 大輔氏 (株)三井物産戦略研究所 研究員
白木 朋子  (特活)ACE理事・事務局長、児童労働ネットワーク運営委員
【モデレーター】
堀内 光子 児童労働ネットワーク代表
16:00~休憩(質問票回収)
16:15~基調講演者よりコメント
16:35~会場からの質問の回答を中心にしたパネリスト・基調講演者の討議
17:20~パネルディスカッション終了
主催者挨拶
17:30終了