ストップ!児童労働50万人署名

児童労働のない、2020東京オリンピック・パラリンピックに

児童労働ネットワークは、2008年から児童労働への取り組み強化を政府に求める署名活動を行っています。これまでに約170万筆の署名を集め、関係省庁へ提出してきました。
2018年は3年ぶりに児童労働問題の解決に向けて、 日本政府が積極的なアクションを起こすことを求める署名活動を行います。

一人の声は小さくても、たくさん集まれば力になります。集まった署名は、 秋以降に宛先に名前を掲げた4大臣に提出すべく、各省庁を訪ね、直接手渡しし、要請内容を伝えます。是非、あなたの声をお寄せください!

※署名活動は「児童労働ネットワーク」が主催しNGO・労働組合・一般市民が協力し行っています。

締め切り:2018年6月30日(土)

呼びかけ文

世界では1億5200万人(2017年国際労働機関(ILO)発表)、5歳から17歳の子どもの10人に1人が苛酷な児童労働についています。児童労働は、子どもたちの未来を奪う、深刻な子どもの権利の侵害です。子どもたちは、教育の機会を奪われるだけでなく、経済的搾取、健康被害、性的搾取にあい、時には命を落としています。子ども自身の未来だけではなく、将来の国の発展の担い手である人材が育たないことになり、国全体に与える悪影響も見過ごせません。これが世界的に重要な課題であることは、児童労働に長年取り組んできたインドの人権活動家カイラシュ・サティヤルティ氏が、2014年ノーベル平和賞を受賞したことにも表れています。

2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されるにあたり、世界の注目が日本に集まります。そんな中、ビジネスが及ぼす人権への影響の配慮、具体的にはサプライチェーンの児童労働、強制労働、人身売買、現代奴隷などを企業が把握、予防するよう求める法律が、各国で相次いで成立しています。オリンピック・パラリンピックで使われるものやサービスが人権を守るものかどうか、またそれを調達する日本企業にも、その注目が集まりますが、日本には企業に取り組みを促す法律がありません。

2015年9月に制定された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、世界各国が共通で目指す世界の在り方を17のゴール、169のターゲットとして記されました。そのひとつが、現代奴隷、強制労働、人身売買をなくすこと、また「世界のあらゆる形態の児童労働を2025年までになくすこと」です。一方で、世界の児童労働はやや減少しているものの、その減少スピードは落ちています。さらに、アフリカでは児童労働者が増加に転じ、このままでは2025年の児童労働全廃はかなり難しいことを、ILOも指摘しています。この問題を解決していくには、これまで以上の多くの国、企業、人の力が、必要なのです。

児童労働は途上国だけの問題ではありません。先進国においても200万人が従事しているとILOは指摘しています。実際に日本国内においても痛ましい事例(2017年12月に茨城県で発生した15歳少女が高所での作業に従事し死亡した事故や、18歳未満の少女への性的搾取(いわゆる女子高生(JK)ビジネス)など)が報告されており、子どもの貧困の問題とあいまって、日本政府としても児童労働を国内問題として取り組む必要も出て来ています。

この署名活動は、児童労働撤廃を目指し、より多くの人たちの意志を集め、政策を立案し、資源を確保するよう、具体的には以下の3点を日本政府に求めるものです。政府へ市民の声を届けましょう。

要請内容

内閣総理大臣殿、外務大臣殿、厚生労働大臣殿、経済産業大臣殿

1.持続可能な開発目標(SDGs)8.7の達成に向け、国際的にも、国内でも、児童労働問題解決に向けた意思を示してください。
・Alliance 8.7(児童労働、強制労働等の撤廃を目指す国際枠組み)への参加
・日本国内の「最悪の形態の児童労働」を中心とした問題の把握、対策の強化
・ODA、主に貧困削減、教育支援を通じた児童労働への取組の強化
・「最悪の形態の児童労働」でもある、性的搾取を含む子ども、特に女児に対する暴力撤廃に向けた対策

2.SDG8.7の目標達成に向け、児童労働への取り組みを総合的に調整する体制を整備し、ILO182号条約(最悪の形態の児童労働)に則り行動計画を策定してください。

3.サプライチェーンにおける児童労働、人身取引、強制労働の撤廃に向けた法律を2020東京オリンピック・パラリンピックまでに施行してください。
・英国現代奴隷法に相当する国内法の施行、ILO105号条約(強制労働の廃止)など関連する条約の批准(TPPの労働に関する章への対応含む)
・人権に配慮した公共調達方針の策定(公契約基本法の制定)

市民の声を聞き、児童労働撤廃に向け具体的なアクションを起こすことを、日本政府に要請します

以下の用紙をダウンロードして署名をお願いします。

以下の署名用紙をダウンロードし、印刷してご利用ください。記入いただいた署名用紙は、以下の児童労働ネットワーク事務局まで、郵送でお送りください。


「ストップ!児童労働 50万人署名」 署名用紙(PDFファイル)
1ページ目(説明書き)と2ページ目(署名欄)に分かれています。
署名欄が多く必要な場合は2ページ目を複数印刷してください。


「ストップ!児童労働50万人署名」集計シート(Wordファイル)
2枚以上集めていただいた場合は、郵送分の合計筆数を署名集計シートにご明記いただき、表紙につけて郵送をお願いします。報告等はこのシートに記載された連絡先にご連絡させていただきます。

送付・問い合わせ先

〒110-0015 東京都台東区東上野1-6-4 あつきビル3F(ACE内) 児童労働ネットワーク
TEL:03-3835-7555(平日10時から18時)
FAX:03-3835-7601(24時間受付)
E-MAIL :info@cl-net.org

よくある質問

Q1.期間はいつですか?
A1.署名活動は6月30日(土)までです。

Q2.署名の受付期間はいつまでですか?/期間を過ぎた署名は受け付けてもらえますか?
A2.署名の受付期間は、6月30日(土)必着でお願いします。
締切を過ぎて到着した署名は、提出に間に合う場合は、できる限り集計に反映できるよう努めます。

Q3.署名用紙は1枚20名分、すべて書かなければいけないのですか?
A3.1名から受け付けています。空欄があっても大丈夫です。

Q4.提出はFAXでも受け付けていますか?
A4.はい、受け付けています。 FAX番号:03-3835-7601

Q5.代筆でも大丈夫ですか?
A5.本人の承諾を得た場合であれば、代筆も可能です。

Q6.子どもでも大丈夫ですか?
A6.はい、年齢問わず受け付けています。

Q7.用紙の「お住まいの都道府県」には必ず記入しなければいけないのですか?
A7.出来ればご記入をお願いします。難しい場合は空欄でも大丈夫です。

Q8.名前と都道府県だけで大丈夫ですか?
A8.はい、大丈夫です。この署名は、名前と都道府県だけの記入で2008年から実施しており、例年各省庁に「署名」として 正式に受理いただいております。

Q9.用紙の右上「○名分」は必ず記入しなければいけないのですか?
A9.可能であればお願いしたいのですが、集計シートに筆数をご記入いただければ、用紙には書かなくても結構です。

Q10.「署名集計シート」って何ですか?
A10.署名用紙が2枚以上の場合、集めた署名の合計筆数等を記入いただくシートです。