児童労働とは?

水汲み子どもの教育の機会を妨げたり、子どもの精神的、身体的、また社会的成長に害を与える危険な労働をさします。農場で働かされる子ども、借金のかたに売られる子ども、売春宿で買春させられる子ども、戦争にかりだされる子ども兵士など、世界には2億1500万人の、児童労働者と呼ばれる子どもたちが存在します(2010 年、国際労働機関発表)。

児童労働者の数は、減少のペースが以前に比べて大幅に落ちています。また、地域別ではサハラ以南アフリカ地域、年齢別では15-17歳の児童労働者が増加しています。こうしたことから、児童労働の撤廃へ向けた、より一層の取り組みの強化が求められています。

児童労働をなくすために -世界の動き-

世界では、児童労働をなくすための取り組みが進んでいます。ILOでは、最悪の児童労働撤廃の工程表も含めた「2010グローバル行動計画」(2010-2016年)が策定され、撤廃に向けての一層の活動の強化が確認されました。

企業など全ての組織が、児童労働撤廃を含めた人権の取り組みを強化する動きも、ここ数年で進んでいます。2010年には企業など組織の社会的責任を定めたISO26000が策定され、2011年にはOECD「多国籍企業ガイドライン」が改定、また国連人権理事会での「ビジネスと人権に関する指導原則」の全会一致で支持されました。これらの枠組みの中には、児童労働の撤廃が責任として明記されています。

貧困をなくす世界の約束であるMDGs(ミレニアム開発目標)にも、児童労働の撤廃に向けた取り組みが含まれています。その達成目標年は2015年、あとたったの3年です。今、その取り組みを強化することがとても大切です。

私たちに出来ること

日本にいる私たちも、児童労働と無関係ではありません。チョコレートの原料のカカオ、コーヒー、紅茶、衣服など、自分が知らないうちに児童労働で作られたものを使っているかもしれません。また、子どもの買春・人身取引やポルノなど日本人も直接関与しているという現実もあります。

では、私たちに何ができるのでしょうか。児童労働反対世界デーキャンペーン2012では「子どもたちの未来の話をしよう」をテーマに、身近な人に児童労働を伝えられる仕組みを作りました。TwitterやYoutube、Facebook、イベント、署名活動など、気軽に出来る”伝えるアクション”をご用意しています。私たちの生活とつながっている、世界の子どもの未来を守るために。是非ご参加ください!

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