【6/8】ワークショップ「チョコレートから世界が見えてくる」

2012年6月8日に山梨県富士吉田市にある新倉山正福寺において、ワークショップ「チョコレートから世界が見えてくる」を開催しました。講師は特定非営利活動法人ACEの召田安宏さん。これまでワークショップのファシリテーターを100回以上務めてきたという20代ながらも既にベテランの域に達している方で、高齢の参加者が多かったにもかかわらず、チョコレートや児童労働の問題について興味を抱かせるようにうまくリードしていただきました。

【6/8】ワークショップ「チョコレートから世界が見えてくる」 写真1 【6/8】ワークショップ「チョコレートから世界が見えてくる」 写真2 【6/8】ワークショップ「チョコレートから世界が見えてくる」 写真3

参加者は、正福寺の婦人会などの門徒(檀家)さんや近隣のお寺の方々など40名余り。召田さんの司会でチョコレートにまつわるクイズに身体を動かしながら答えたり、チョコレートの原料となるカカオの生産地であるガーナと日本の家庭の違いを体感するお買い物ゲームなど、楽しみながら自然と学べる内容が好評でした。特に買い物ゲームでは、ガーナの人になりきって表情豊かに台詞を述べたり、日本とガーナの年収の違いに感嘆の声が上がるなど、皆さん楽しんでワークショップに参加していた様子が印象に残りました。

実際にチョコレートがどこでどのように作られ、私たちの手元に届いているのかを初めて知ったという声や、カカオの生産現場で小さな子どもたちが労働させられている実態についてショックを受けたという感想が聞かれました。

今回はアーユスの会員寺院を会場にワークショップを行いましたが、参加者の関心が高く、児童労働についてもっと知りたいと書籍を熱心に購入する姿が見られ、改めてお寺でワークショップを行うことの意義について考えさせられました。こういう機会を今後もいろんなところでつくっていきたいと思います。

(井上団 / アーユス仏教国際協力ネットワーク)